Open the Gate and Watch!
「メタル道」(メタルみち,ではなく,メタルどう,と読む)
ヘヴィメタルを聴いたことの無い人へ

第1章「ヘヴィメタルとは!?」

よく「ヘヴィメタル」と言うと,「ずっと叫んで暴れてる奴ね」とか「死ね死ねとか殺せ殺せって歌ってるんとちゃう?」とか「ヘビメタってドクロ片手に髪の毛逆立ててデビルズファイヤー!!とか叫んでるやつでしょう?」とかロクな意見が返って来ない。しかも「夏やのに黒い革ジャン着て暑苦しい」とか「デスメタルって聴いたら死ぬんでしょう?」とか目も当てられんばかりの悲惨な意見ばかり。しかも「ドイツのメタルはもっと好き」などと言おうものなら,お前は可愛い彼女との恋なんて一生出来ないのでないか,ごっつい体格の女子プロレスラーみたいな女としかもう話が出来ないのではないだろうか…などと懸念される有り様だ.きっと貴方もそう思っているのでは? そんな人に一言。

知らんくせに言うな!!

失礼。良いも悪いも聴いてみなくちゃ分からない。ろくに聴いてもいないのに反論するのは子供の食わず嫌いと同じ、折角のチャンスを無駄にしているかもしれない。もしかしたら英語の先生がヘヴィメタルが好きで、英語の試験の長文問題に歌詞が出るかも知れない。ヘヴィメタルのCDを買ったら、偶然にもその店の来店一万人目に当たってドイツ6日間の旅かもしれない。ヘヴィメタルのライヴで綺麗なお姉さん(しかもメタル好き)と知り合うかもしれない。

ここで重要な事だが見落としがちなことについて述べる。それは、メタルファンの前でヘヴィメタルの事を「ヘビメタ」と言うと怒られる(勿論、私も怒る)ことだ。「ヘビーメタル」も「ヘビイメタル」も不可なのである。下クチビルを軽く噛み、あくまで「ヘヴィ」と発音する事を忘れてはならない。ヘビメタとは、一種の差別用語なのだ。頭髪が寂しくなってきている方(特に決して無くなってしまったわけではない方)を「ハゲ」というのと、多少横幅がある女性に対し「樽女!」というのと同じことなのだ。しかし最近はメタルファン自ら「俺,ヘビメタ好き」などと発言しているのを見かけることが増えてきて哀しいばかりだ.これでは、頭髪が少なくなってきている自分に対し「俺最近ハゲてきてさぁ」と笑顔で言うのと同じだ!哀し過ぎる!

ところで、メタル童貞・メタル処女が Heavy Metal と聞くとどうしても想像するのが「レザーファッション」、「長髪」,「叫び声」そして「ヘッドバンギング(頭振り)」。ファッションと言えば、昨今のヴィジュアル系ロックバンド、例えばラルク●ンシエルや○夢,×−J△P△|¥|のようなファッションを想像するだろう。最近ではあのファッション(&眉毛細い)から彼らの音楽性が想像出来るまでになっている.つまりヴィジュアル系のあの格好&化粧は彼らのシンボルなのだ.同じく,長髪やガンベルトなどのレザーファッションというのは一種ヘヴィメタルの制服と言えるようなものなのだ,と言うよりはあれこそヘヴィメタルなのだ.腰に巻いたガンベルトや鋲の付いたリスト,黒い皮ジャンに身を包んだ男達…ここから何を想像するだろうか?「力強さ」まさにそれである.あのファッションは彼らのスタンスだけでなくヘヴィメタルの音楽性までもを短的に表現した素晴らしいファッションなのだ!!音楽においてファッションは重要である.例えばこうだ.クラシックの演奏家たちはドレス・タキシードを着てるだろう? ラップ野郎はだらしない格好をしてるだろう? それらと本質的には何も変わるだろうか(否)。レザーファッションは「演歌歌手が着物を着てるのと同じ」なのだ。金髪なのは向こうの髪の自然な色なのだから当然だ。日本のバンドで良く髪を金や赤に染めているのを見かけるが、アニメじゃ無いのだからあれの方がよっぽどどうかと思ってしまう。最近はもっとラフな格好になってきているので見た目では爽やかさすら感じてしまう程。「叫び声(シャウト)」はいわゆる「ノリ」。飽くまで「ノリ」で叫びたくなる状況が生まれるのだ。がむしゃらに叫ぶのではなく、そこには意義がある。よって叫び声は「演歌歌手がこぶしを効かせて歌う」のと何ら変わらない。アイドル親衛隊が1番と2番の間に「由美子(仮名)ちゃ〜〜ん!」と叫ぶのと同じだ.そして「ヘッドバンギング(註:頭を上下にリズミカルかつ力強く振る動作,長髪ほど様になる)」。これはヘヴィメタルを聞くときのオーディエンスあるいはメンバーのノリ方の一つ。速くてメロディアスな曲だとどうしても体が動いてしまう。それが激しくなると今度は頭を振ってしまうのだ。あれは気持ち良いぞ!やったものにしか分からない快感。しかし周りから見ると異常にも見えるかも知れない。しかし私に言わせれば、ヘッドバンギングも「ジャニーズ系コンサートでペンライトを左右に振る」のと同じだ。だいたいジャニーズコンサートでのペンライトは入り口で買わなきゃならんが、ヘッドバンギングはタダだ!ある意味宗教的なまでにオーディエンスが一体化する、これが音楽の良いところなのではないだろうか。

第2章「ドイツメタルの魅力」

さて、すっかりヘヴィメタルに対する偏見が無くなったところで今度はヘヴィメタルの魅力について語ろう。ヘヴィメタルとは「重金属」の意味であり、もともとはロックから派生したジャンルだ。激しいベースラインと強烈なドラミングが迫力と緊張感を醸し出しながら、エレクトリックギターの奏でる心の琴線に触れる叙情的で美しいメロディと破壊的なリフが交錯する・・・そして思わず体が動き出す程の速い縦乗りのリズム、力強いヴォーカル、と特徴をあげるときりがない。そのヘヴィメタルにも色々種類があるが、その中で私が推すドイツのヘヴィメタルに関してその魅力を述べると、

まず最初の特徴として、ドイツのヘヴィメタルは皆で歌える覚え易くて歌い易いヴォーカルラインがあげられよう。家ではラジカセの前で歌詞カードを手にシャウトし、ライヴへ行けば大合唱間違い無しだ。これは他の地域のヘヴィメタルには余り見られない,ドイツ特有の現象だ。バンドとオーディエンスが一体化するライヴは興奮を超え感動すら呼ぶ事間違い無しだ。

2番目も重要で、ドイツのバンド達のギターソロを聴いているととても美しい。またドイツという場所柄、クラシックの大家が多く出ていることもありクラシック音楽が根づいている。よってそれらを聴いて育ったギタリスト達はクラシックのメロディアスな部分を取り入れた曲作りを行っている。そのため、一度聴いたら忘れられない印象的な美しいメロディを持つ名曲が数多く存在している。ちなみにドイツと言えどもビクターなどから日本国内で販売されているバンドはドイツ語ではなく英語で歌っているので安心だ。

3番目の特徴は一見「何だこれは」と思うかも知れないが,実はこれはファンにとっては非常に大切なことだ.全てとは言わないが,多くのアーティストは自分が売れると「俺は○○だぜぇ」というフテブテシイ態度を取り始める.そしてファンがライヴ後や街中で出会った時にサインでも求めようなら,グラサンをして面倒くさそうにするか,酷い時には「プライベートだから」などとぬかして去ってゆく.

貴様ら一体何者や!?

確かにプライベートだろう.ライヴ後は疲れているだろう.しかし!ファンサービスなくしてファンは喜ぶまい.アーティストは良い音楽だけをやっていれば良いのか? ファンはアーティストと音楽以外の交流を求めてはいけないのか? 否否否!!! その点,多くのドイツ出身のアーティスト達はとてもファンを大事にしてくれる.ライヴ後にロックバーで会えばサインや握手はもちろんのこと,話相手になってくれたり一緒に踊ったりしてくれる.帰りに見送りに駅まで行けば発車までの間はファンとのトークタイムだ.メンバーがステージ以外では友達になる.素晴らしいことではないだろうか!

第3章「ドイツメタルの正しい買い方」

しかし百聞は一聴に如かず。うんちく垂れたところで実際にメタルを聞いてみなければ意味が無い。残念ながらここでは聞かせることが出来ないが、もし機会があればレコード屋のヘヴィメタルコーナーへ行ってみて試聴盤を聴いてみると良いかもしれない。

そこで慌てん坊の読者は早速CD屋へ赴き,数々のメタルCDの前に呆然としたことだろう.そう,どれがドイツでどれがアメリカか分からないのだ。しかも世の中には叫んでばかりのうるさいメタルバンドも存在する。それが悪いとは言わないが,ここまで読んできた読者には是非メロディアスなものを選んで頂きたい.そこで初心者受けしやすいメロディアスでノリの良いエキサイティングドイツ産メタルバンドをいくつか紹介しよう。

しかしバンド名を押さえていってもそれがなければ仕方が無い。アルバムジャケット (表紙) からメロディックメタルバンドを当てるときのコツを伝授しよう。 お分かりいただけただろうか。まずは聴いてみること。聴いてもだめだったら仕方ないが、もし少しでも興味が生まれれば雑誌 BURRN! を買ってみたり、私にメールしたりしてみると尚一層良い。Good Luck!


海外の Heavy Metal や Hard Rock は知ってるけどドイツは知らぬ、という方

HELLOWEEN や GAMMA RAY、BLIND GUARDIAN に RAGE,ACCEPT・・・。 ドイツのヘヴィメタルシーンを代表する数々のバンド達。彼らの音楽には、 アメリカや日本のロック・メタルには無い、我々ファンの心を掴んで放さない 何かを持っている。それは、メロディであるとかドラマティックさであるとか 言われているが、そんな一つや二つの言葉ではとても表せないはずだ。 特に、ドイツのヘヴィメタル(ジャーマンメタルというように言われる)は祖国ドイツと日本でしかウケないという現状がある。 いくらMTVで流そうが、アメリカツアーを行おうとも、成功を収めたバンドは 数える程しか、いや実際には SCORPIONS しか居ないと言っても過言では 無い。しかし、日本では祖国同様、いや、祖国以上にヒットする場合が多々 見受けられる。これは、その音楽に含まれるメロディや和音などが実に 日本人の繊細さにあう、日本的な言い方をすれば、「心の琴線に触れる」のである。日本の「演歌」に似た感じなのかもしれない。 そんな素晴らしい音楽が遠く離れたドイツで起こり、そして多くのバンドが日本へやって来ている現状を一人でも多くの人へ知らせたく思い、このページが開かれたのである。「ドイツはちょっと・・・」という人は是非これを機会に一聴してみてほしい。最近は少し流行ってきたので街のCD屋にも試聴機に入っているはずだ。


ロックとメタルの違いについて

もっと言わせてもらう。そもそもロックとメタルは違う。何が違うか、と 言われてもなかなか答えられない。言葉に出来ない何かがあるのだ。確かに、 Metallica や ACCEPT を聴いて「ロックだ!」と言う人は居ない だろうし、反対に Bon Jovi を「ヘヴィメタルだ」とも言わないのは 明らかだ。メタルファンである私から言わせてもらえば、メタルはロックよりも 一般的に速くて重い。そして、ギターの音をかなり歪ませている (ディストーションの比ではない)。それにも関わらず、時には綺麗なメロディを 弾き、エッジの効いたリフを刻み,そして時には破壊的なノイズを出す。 元々「ヘヴィメタル (Heavy Metal)」とは重金属の意味であり、 金属的かつ重いギターとベース、バスドラムの終始一貫した 動きからなる重圧感が曲全体を覆っているような音楽、という 説明をうけることが多い。そして忘れてはならないのが、 クラシック音楽との融合である。名あるギタリスト 達はよく尊敬する音楽家に、バッハやグリーグ、パガニーニなどを挙げる。 これはアメリカやメタルバンドには少ない傾向で、ジャーマンメタルの曲には クラシックのフレーズが入っていたりすることが多い。歪んだギターの 破壊的サウンドと、クラシックの荘厳な雰囲気、これら2つが互いに混ざり合い 、ジャーマンメタルが生まれたと考えてもいいかもしれない。


私は、全くこの世界に興味が無かった人がこのページを読んで ヘッドバンギングしたくてたまらなくなることを 目標にして書いたつもりである。


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